ノルウェーのキリスト教

ノルウェーではキリスト教化に根強い抵抗があった。

地形から統一王権の成立が遅く、キリスト教の布教は進まなかった。オーラフ一世が995年ノルウェーを統一イギリスから司教を招き、改宗を強行。1537年デンマークノルウェーを支配、軍事力で宗教改革を断行。ルター派に改宗。

つまり ノルウェー人にとってキリスト教は王権からの支配の鎖か。

 

信仰の世界は政治とは別世界で 人々は信仰を好み 進んで仏教・キリスト教を受け入れ と思っていたが ノルウェーの歴史は そうではない という思考をさそう。

 

国家権力は人民の精神を眠らせる薬として宗教を用いている ノルウェーでは強制的な服用が繰り返された。新しい見方ではなく レーニンスターリンの「宗教はアヘンである」は有名。

 

国家権力と宗教の関係で 明治以降の日本のキリスト教はオモシロい。ノルウェーでは国王の選んだ一派のみの布教。日本のキリスト教は国家権力と結びついていない。アメリカから数派 ロシアから カトリックも 同時布教。奨励されたわけでなく黙認。戦時においては国家権力を批判。眠らせるのではなく覚せい剤。純粋宗教である。