応和の宗論 良源 一草一木各一因果

犬に仏性はあるのか?

ある という僧がいて ない という僧もいて 同じ高僧が ない と言ったり ある と言ったり。というのは 中国の論争。日本には 一草一木すべてに仏性あり との説が有力 謡曲にときおりうたわれて 考えつづけていたが・・・。

 

能の謡 地謡(コーラス担当)数人 暗唱。聴衆も心底共感 睡眠学習 なので かなりたくさんの日本人が 一草一木すべてに仏性 と共感していたはず。であるので 犬には仏性なし と思えるワタシは ♪ 一草一木各一因果 が気になっている。

 

応和3年 963年 天台宗の良源と法相宗仲算が宗論をしたときの良源の言葉とわかった。「一草一木各一因果 山河大地同一仏性」

 

仏教の盛んな時代の言説。

現代では 犬や一草一木のみならず 人々にも仏性なし と見ざるをえない。

「一草一木各一因果」に多くの人がうなずいた 仏教の良い時代が日本にはあった としたい。